レズ風俗スタッフが姫乃たまさん著「永遠なるものたち」を読んでみた
こんにちは!レズっ娘グループスタッフのやよいです。
レズっ娘大阪事務所に昨年12月に発売されたばかりの姫乃たまさん著「永遠なるものたち」が届きました!(※届いたのは発売直後)
題名の響きと表紙の美しさから中身が気になって仕方ありません。
全26話からなるエッセイ集です。
【人気連載、待望の書籍化! 珠玉のエッセイ集】
私は東京生まれだけど、ずっと「私には行けない東京」があります。
移ろいゆく空の色。
転校していったまま住所のわからない女の子。
もう知らない人が住んでいる生まれた家。
失われ、手の届かないがゆえに
永遠となったものたち。欠けた私を探しにゆく、フラジャイルな旅へ。
【本文より】
「運命ってあると思う?」
さっき出会ったばかりの彼女が私に訊きました。
カフェのテラス席はパラソルヒーターで暖まっていて、
私の紅茶も彼女の珈琲もまだ冷めていません。
――(「運命」)
この中の1話『レズ風俗』というエッセイになんとレズ鑑賞クラブティアラ大阪店キャスト兼新人講習係の我らがまこさんが登場しているのです。
さらに1月28日には梅田ラテラルにて「永遠なるものたち」の発売を記念して著者姫乃たまさん×まこさんのイベントも開催されるとのこと!
↓詳細はコチラ
\2023年1月28日(土)13時から梅田ラテラルにて有観客&有料配信イベント『きっと忘れない4時間の余韻』開催決定!/
これは読まないわけにはいかない……!
ということでさっそく読ませていただきました。
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読了した後、あまりの衝撃に言葉が詰まり目頭が熱くなり、思わず御坊さんに「これは……ちょっと涙腺が……」と溢すと「いや俺も喫茶店で読んでてやばかった」と返ってくるくらいになんとも言えない感動、と言いますか心が震えるような感覚に。
「これはぜひ全国民に読んで頂きたい!」と本気で思ったので思わずこうしてキーボードをトントコと叩きながら思いをしたためております。
……といいつつも、この素晴らしいエッセイの魅力を言葉で存分に伝えられる気がせず、「本当に良かったのでどうにかこうにかして読んで頂きたい!」とシンプルにおススメをしたいというのが一番の本音であります。
想いの丈を思ったままに綴りますのでうまくまとまっていないかもしれませんが、是非お付き合いいただけますと幸いです。
『レズ風俗』を読んでみた。
目次を開くと他にも気になる題名がたくさんありましたが(何しろ26話も!)「とりあえず”まこさんだっ!”」と『レズ風俗』を目次から探し『006 レズ風俗』までひとっとび。
読みだしの一行目からぐわっと心を掴まれます。もう目の前に、そこにまこさんがいるような感覚になるのです。
思わずドキッとしてしまいました。
文章全体は毛足の長いふわふわの毛布でに手先から足の先までつつまれたような優しい雰囲気で、丁寧で読みやすい。なんというか、ドキドキするけれども、そわそわするような不安がなく落ち着いた気持ちで読めるのです。
不意にちょっと切なくなったり、寂しさを感じたりもして、なんとも目が離せない。
姫乃たまさんとまこさん、二人が過ごす世界の中に引き込まれてしまって気づいたら夢中でページをめくっておりました。
恐らくまこさんのごく自然な振舞いや発した言葉がたまさんの深部に響いている瞬間などがあって、それが文章から感じとれた時にはこちらもうっかり目頭が熱くなります。それがまたまこさんの魅力なのです。何気なく放たれた一言がすごく大切なことだったり、すごく心に触れたり。
物語の中で度々登場する”涙”という言葉には「こんな時の涙もあるのかあ…。ほおおお…。」と心ホカっとさせられます。
二人で大切に丁寧に紡ぐ優しい時間が文字を通してこちらに伝わってきて、なにもかも事細かに描いているわけではないのにも関わらず、物語の中盤からは「え、そんな大切なもの覗いていいんですか…?」と思わず遠慮したくなってしまうくらいです。
何よりこの日は著者の姫乃たまさんの27歳の誕生日なんですよね。
誕生日ってその日自体を毎年とても大切に過ごしたい日もいれば気づいたら過ぎていたなってくらいの感覚の人もいて、本当にそれぞれではあると思うのです。
でもやっぱりなんだか節目として記憶に残りやすい日である気がします。
そんな"誕生日"に、まこさんとすごした心がほどけた4時間。
誕生日が来るとまこさんと過ごした27歳のあの日のことを考えたりするのでしょうか。
なんてつい考えたりしちゃいました。
<ここがすき!①>
まこさんの魅力が存分にこのエッセイから溢れ出ているところが素敵だなと思いました。
と同時にまこさんって本当に素敵な方なんだなと魅力を再発見できました。姫乃たまさんの愛らしい部分や些細なところをまこさんがキャッチされている様子が描かれていたりなどして、本当に良い時間が過ごせたんだということが伝わります。
誰かの幸せな瞬間や心がぽっと温まる時を目撃することってなかなかないのでこのエッセイを通してそういうものにも触れられた気がしました。
最初の一行だけではなく全体を通して言える事なのですが、まこさんと会ったことがある方だと「あ~わかる!」とまこさんの表情や人々への愛満開なまこさんそのものを思い出します。そしてまこさんとまだ会ったことがない方だと「なんと色んな表情を持っている人なのだろう!会ってみたい!」とつい思うような、まこさんの溢れる魅力が満載なのです。
<ここがすき!②>
姫乃たまさんがレズ風俗の利用やまこさんとの時間を通して知る新しい世界や価値観に触れているところに心が震えました。
まこさんと過ごした時間を通して姫乃たまさんが過去の思い出や考え、自分や周囲に対して向き合っていらっしゃる部分に心動かされました。
過去は決して消えたりなくなったりするわけではないですし、浄化されるわけでもないのですが「頑張って無理矢理向き合う」という訳ではなく心地よい経験や体験を通して自然と過去に対して柔らかい気持ちになっている(ように感じました)様子に胸が熱くなりました。
まとめ
ネタバレにならぬように、と思うとなんとも抽象的な表現ばかりになってしまったのですが、少しでも本の魅力が伝わっておおりましたら幸いです。
そして冒頭にも書いたのですがやはり機会があれば是非とも読んで頂きたいです。
文章でこんなにリアルに情景が描けるのか、という驚きと読み終わったあと「ほっこり」気分を味わっていただけると思います。
まこさんと過ごした時間自体は決して長くないはずなのに、一瞬にも永遠にも感じられるようなそんな空気感を纏っている不思議で素敵な物語です。
余談ですが文中に出てくる表現でいくつか好きなものがあるのですが、「いっ」が特に好きです。表情を「いっ」と表す感じ、愛らしくてすごく好きです。(読んだ人へ伝われー!)
『永遠なるものたち』刊行記念 姫乃たまさん×ティアラ大阪店キャストまこ「きっと忘れない4時間の余韻」もぜひ!
姫乃たまさんの連載『永遠なるものたち』書籍化。中でも反響が大きかった姫乃さんが27歳の誕生日をレズ風俗で過ごした回。
今回はそんな大切な時間を一緒に過ごした「まこ」さんをゲストに対談。心がほどけた4時間と、皆さんにも通じる心の拠り所をざっくばらんに語ります。
【場所】梅田ラテラル(配信もあり!)
【時間】OPEN / 12:30START / 13:00
【出演】
姫乃たま(『永遠なるものたち』著者)
まこ(レズ風俗レズ鑑賞クラブティアラ大阪店)
【料金】
観覧:前売 ¥2,500 / 当日 ¥2,800
配信:¥2,500
◎観覧・配信共にお2人への応援チケット¥5,500あり!
質問コーナーや終演後にはサイン会もあるようです!
時間が合えば観覧で生トークが最高だなと思うのですがアーカイブで楽しむのもアリですね!
↓チケットはコチラから!
【来場チケット】姫乃たま×まこ「きっと忘れない4時間の余韻」(梅田ラテラル)
【配信チケット(ツイキャスプレミア)